一般社団法人宮城県中小企業判断協会の「第2回介護福祉事業研究会」の発表会を仙台市戦災復興記念館で開催しました。
今回の研究発表テーマは、通所介護事業者を対象とした「介護報酬改定とその後」と「通所介護事業の改善提案」です。
当日は、お忙しい中、多数の事業者の方に参加していただき、熱心に聴いていただき有難うございました。
私は「介護報酬改定とその後」のテーマを担当し、約30分程お話しをいたしました。
今回の介護報酬改定は、通所介護事業者にとって厳しい内容で、多くの事業所で減収を余儀なくされるものでした。
次期改定までに何をすべきか、試行錯誤される事業者も多いことから、改定後の事業所の動向を中心に解説し、参考となるような情報提供を行いました。
今回の改定では、介護事業別の役割の明確化が方向性として打ち出されたことから、特に短時間型の基本報酬単価の引き下げが大きかったわけですが、それを穴埋めするような目玉となるような加算がなく、多くの事業所では新設されたADL維持等加算などの算定にこれから取り組んでいこうとしているようです。
次期改定の審議も来春以降開始される予定となっており、介護報酬の減額も十分考えられることから、今が今後の経営の方向性を見直す良い機会であると思います。その際は、経営的な判断も必要になってくるでしょう。
参加者からは、「時期を踏まえた適切な内容であった」との意見も聞かれ、少しでも今後の経営のお役に立てればと思っています。